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 我々の研究室では,物質が示す多彩な性質とそれらが現れるメカニズムを,量子力学と統計力学に基づいた現代的な理論手法を駆使して解き明かすことを目的とした研究を行っています。特に興味をもって研究しているのは,物質中を運動する電子が主役を演じる様々な相転移や,それにまつわる新規な量子物性です。実際のモノに密接に関わる研究を通じて,これらの多彩な量子現象の背後にある物理を理解し,それをもとに物質設計や物性予測を行うことで,新しい物質科学を切り拓いていくことが研究の目標です。
 意欲的な学生が当研究室を進学先として志望されることを強く期待しています。興味のある方は研究室を気軽に見学に来てください。オンラインでの見学にも対応します。まずは電話やe-mailにてお問い合わせください。PD等で興味のある方もお気軽にご連絡ください。
強相関系の理論物質科学 - 新規量子現象の解明と創出
 主な研究対象
  • 物質:強相関電子系 (遷移金属化合物, 希土類化合物, 分子性導体, ...), 表面・界面, ナノ構造, ...
  • 現象:電子相関, 金属絶縁体転移, 磁性, 臨界現象, 量子揺らぎ, 電荷・スピン・軌道の自由度, 幾何学的フラストレーション, スピン液体, トポロジー, 自己組織化, ダイナミクス, ...
 主な研究テーマ
  • 電子のもつ電荷・スピン・軌道の自由度の競合と協調による多彩な現象
  • 電子相関とスピン軌道相互作用の協奏による新しい量子現象
  • フラストレーションや特異なトポロジーがもたらす奇妙な物性
  • 強い揺らぎのもとで現れる高次の自由度・高次の相関, それらに伴う新しい励起構造・ダイナミクス
  • 表面・界面, 乱れが絡んだナノスケールの新しい現象
  • 新しい数値計算アルゴリズムの開発や改良, etc.
 できごと
  • 日本物理学会2021年秋季大会 (9/20-23, オンライン開催) における講演情報
    • 23aD2-4: "強磁性ワイル半金属Co3Sn2S2薄膜の第一原理計算:構造最適化と有効模型解析", 仲澤一輝, 加藤康之, 求 幸年
    • 22aH2-5: "α-RuCl3におけるスピン励起の異方性", 山本純哉, 清水康弘, 小林義明, 松下琢, 伊藤正行, 那須譲治, 求 幸年
    • 21pL1-10: "行列式を組み合わせた畳み込み型ニューラルネットワークによるフェルミオン多体系波動関数近似", 乾 幸地, 加藤康之, 求 幸年
    • 21pL1-9: "行列式を用いないフィードフォワード型ニューラルネットワークによるフェルミオン多体波動関数近似", 乾 幸地, 加藤康之, 求 幸年
    • 21pC1-5: "Multiple-Q spin textures in tetragonal itinerant magnet GdRu2Si2", N. D. Khanh, T. Nakajima, S. Hayami, S. Gao, Y. Yamasaki, H. Sagayama, H. Nakao, R. Takagi, Y. Motome, Y. Tokura, T. Arima, S. Seki
    • 21pC1-3: "三次元多重Q磁気構造における位相自由度がもたらすトポロジカル相転移", 清水宏太郎, 奥村 駿, 加藤康之, 求 幸年
    • 21pC1-2: "多重Q磁気秩序の有効模型解析:温度磁場相図", 加藤康之, 求 幸年
    • 21pC1-1: "空間反転対称な系における多重Q磁気構造の螺旋面と楕円率の磁場依存性", 奥村 駿, 速水 賢, 加藤康之, 求 幸年
    • 20pH1-3: "スピンS>1/2Kitaev-Heisenberg模型の基底状態相図", 福井毅勇, 加藤康之, 那須譲治, 求 幸年
    • 20aH2-12: "ペロブスカイト反強磁性体における異常ホール効果", 中 惇, 求 幸年, 妹尾仁嗣
  • 研究生の乾幸地君がSummer School: Machine Learning in Quantum Physics and Chemistryでポスター発表を行い,2nd prizeを獲得しました.(9/5)
  • 研究室OBの張成燻君、助教の加藤康之さんと求教授の共著論文がPhysical Review Bに出版されました.(8/24)
  • 速水賢さん(東大工)と求教授の共著論文がJournal of Physics: Condensed Matterに出版されました.遍歴的なフラストレーションによるスキルミオンやヘッジホッグといったトポロジカルな磁気構造の安定化に関するTopical Reviewです.(8/19)
  • 京都大学,東京大学,東京工業大学の実験グループ,ドイツケルン大学の理論グループ,那須譲治さん(横国大工)と求教授の共著論文がScienceに出版されました.プレスリリースも出しました.(7/30)
  • 紺谷浩教授(名大理)との共著による解説記事が日本液晶学会誌「液晶」に掲載されました.(7/27)

〒 113-8656 文京区本郷 7-3-1 東京大学大学院工学系研究科物理工学専攻
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研究室は東京大学本郷キャンパス内の工学部6号館2階にあります (求教授室:225号室)