科学研究費補助金 基盤研究(A) 平成28年度〜平成31年度
スピンの分数化による量子スピン液体の開拓

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 1973年にP. W. Andersonは、磁性体が示す新しい量子状態として、極低温まで電子のスピンの向きがそろわない「量子スピン液体」という概念を提案しました。以来40年以上にわたって、この魅力的な提案は実験・理論ともに広く興味を集め、様々な量子磁性体や理論モデルにおいて精力的な研究が続けられています。とりわけ最近では、量子スピン液体が示す特徴的な量子もつれを量子演算に用いる提案がなされるなど、物性物理学の枠を超えた幅広い分野から注目を浴びています。

 こうした量子スピン液体の研究に、近年革新が起き、世界的な研究の一大潮流が生じています。これは、2006年のA. Kitaevによる2次元量子スピンモデル、いわゆるキタエフ模型の提案に端を発するもので、この模型に関する知見に刺激されて、新しい量子スピン液体とそれらの性質が次々と開拓されつつあります。また、このモデルがスピン軌道相互作用の強い強相関電子系に対する良い記述を与えうることから、イリジウムやルテニウムを含む候補物質の実験研究が爆発的に進められています。

 こうした世界的な研究の潮流の中で、本研究グループは、電子のもつスピンが複数の自由度に分裂する、いわゆるスピンの分数化という顕著な現象に着目した大規模な数値シミュレーションを武器として、量子スピン液体の理論的な開拓と実験的な検証に向けた理論提案を行っていきます。

新着情報

2017.6.1

特任研究員としてTroels Arnfred Bojesenさんが着任しました。

2017.5.23

研究成果のページを更新しました。

2017.4.20

研究成果のページを更新しました。

2017.4.11

研究成果のページを更新しました。

2017.3.31

Physical Review Lettersに論文が掲載されました。

2017.3.15

研究成果のページを更新しました

2016.11.14

人事公募情報を更新しました。

2016.10.27

研究成果のページを更新しました。

2016.10.25

研究成果のページを更新しました。

2016.10.12

研究成果のページを更新しました。

2016.10.9

Physical Review Lettersに論文が掲載されました。

2016.7.25

研究成果のページを更新しました。

2016.7.5

Nature Physicsに論文が出版されました。

2016.6.22

研究会「第一回 量子スピン液体研究の新展開」の情報を更新しました。

2016.5.30

人事公募情報を更新しました。

2016.5.27

ホームページを立ち上げました。

2016.4.1

プロジェクトを立ち上げました。

問い合わせ先

求 幸年(研究代表者)

e-mail: motome_at_ap.t.u-tokyo.ac.jp tel: 03-5841-6815, fax: 03-5841-8897

〒113-8656 東京都文京区本郷7-3-1 東京大学大学院工学系研究科物理工学専攻

URL: http://www.motome-lab.t.u-tokyo.ac.jp

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